2016年の総仕上げもやっぱり・・・!
こんにちは!
にんにく道部員・田中幸子です。(#^.^#)
少し前の話になりますが、12月21日(水)は冬至でした。
1年の中でお昼が一番短い日。
冬至は、「かぼちゃを食べて柚子湯に入る」と言われています。
当社の食堂でも“かぼちゃ”が出ましたよ!
かぼちゃも美味しいけど、冬はまた一段とにんにくが美味しい季節!
にんにくで、おいしく体ほくほく、心もほくほく。
たまりません(^^♪
いろいろなお料理に大活躍のにんにくですが
にんにくを食べたら全ての特有成分が摂れるわけではないんです。
スライスやすりおろし、加熱、酢漬け、アルコール・はちみつ漬け・・・などなど。
にんにくは調理法によって、さらにパワーアップさせることができるんです!
そこで今回は、“どのような調理法でどんな成分を摂ることができるのか”
にんにくの主な成分と共に、簡単に説明したいと思います!
ぜひ参考にしてくださいね♪
▼にんにくの主な特有成分たちとその特徴▼
① GSAC(γ-グルタミル-S-アリルシステイン)
にんにくパワーを発揮する有用成分「アリシン」などの基盤となっている重要な成分。
加工によって失われることが少ないのが特徴。
(財)日本健康・栄養食品協会が「にんにく食品規格基準」を設定した際に
規格成分として採用し、「にんにく加工食品」として名前を表記するには
このGSACがグラムあたり1.5mg以上含まれていることが前提となっている。
② アリイン
GSACから変化した含硫アミノ酸で、生にんにくの細胞に含まれている。
本来は無味無臭だが、にんにくを切ったり、すりおろしたりすると
にんにくの細胞が壊れ、「アリイン」と分解酵素「アリイナーゼ」が接触する。
「アリイナーゼ」の作用により、「アリイン」はイオウ化合物である
「アリシン」に変化し、独特なにおいのもととなる。
にんにくを丸ごと調理すると、このアリインが多く含まれます。
素揚げやホイル焼きなどでお召し上がりください♪
③ アリシン
におい成分の代表。にんにくを切ったりすり潰したりすると
維管束が破れて、維管束に存在する「アリイナーゼ」という酵素と
「アリイン」が反応して、刺激の強いにおい成分である「アリシン」に変化する。
※アリシンは、不安定ですぐに揮発したり、他の成分に変化してしまう。
強い殺菌作用があるので、にんにくをすりおろし
お刺身に添えたりするのにオススメです♪
④ アリルスルフィド類
アリシンが分解してできるイオウ化合物。
にんにくが持っている「アリイン」が「アリイナーゼ」という酵素と反応して
「アリシン」に変化し、さらにこの「アリシン」をオイルに溶かすと
分解・結合して数種類のスルフィド類に変化する。
にんにくを細かく切って、オイルで低温加熱する調理法で効果的に得られます。
イタリア料理、スペイン料理など、ガーリックオイルを常用する調理で
摂ることができます♪
⑤ アホエン
「アリシン」をオリーブ油などの、油のなかで低温加熱すると出てくる成分。
アホエンオイルとして、以前テレビなどで話題になっていましたね。
⑥ アリチアミン
「アリシン」と「ビタミンB1」が結びついてできる成分。
ビタミンB1の吸収が良くなると言われています。
豚肉とにんにくの相性が良いと言われるのはこのため!
このように、食べ方によっていろいろな成分が摂れるにんにくって
すごい野菜だと思いませんか!?(*^^)v
今日は、どの成分?なんて考えながら、食べるのもまた楽しいかも!?
最後に…
今年も1年間、大変お世話になりました。
皆さまに「もっとにんにくのことを知ってほしい」という想いで
レシピや農場での作業、豆知識など、いろいろな情報をお伝えしてきました。
来年も、変わらず“にんにく愛”で1年元気に頑張って参りますので
「にんにく道」と共によろしくお願い申し上げます。
来年の干支は【酉】。田中家のインコ、ぴーちゃんと一緒に
2017年の“健康と幸福”を願っております。
皆さま、良いお年をお迎えくださいませ(* ‘ θ’*)つ))